

""正式品名の達人" 田淵 亜紀さん
【勤続年数】 2年1ヶ月
【出身地】 大阪府
【勤務先】 のらや鳳本店
【仕事内容】 飲食店ホールスタッフ
1. 座右の銘
一期一会
2. テーマソング
浜崎あゆみ「Energi2E」
3. 尊敬する人・会いたい人
お母さん
4. 夢〜10年後は何をしている
結婚していてほしい!!!!
5. 自分の好きなところ
●●●
6. 印象に残っているワクワクした瞬間
初めて浜崎あゆみのコンサートに行った時!!
7. これだけは誰にも負けない
食べる量の多さと笑顔です☆
8. 感銘を受けた作品
恋愛寫真-もうひとつの物語-
9. 友達とのカラオケや買い物
10. 同年代の人に一言
学校との両立は大変ですけどがんばりましょう☆

古民家風の店舗と看板に描かれる丸っこい猫のキャラクターが特徴の"のらや"。
岸和田を発祥とし関西地域を中心に展開しているうどん屋さん。
店舗建設時にのら猫に励ましてもらったことが名前の由来ときく。
まずびっくりしたのは、待合室の床やお客様の個室は従業員さんの
手作りということ!!ご年配のお客様からは「昔の馬小屋みたい」と
言われるそうだが、なんともいえぬほっこりとした温かさがあふれる店内だ。
絵本が絵本箱に並べてある。子ども連れのお客さんのことを考えてのことだろう。
そんなほっこりするお店の看板娘とは?いざ!ご対面!

亜紀ちゃんならではのこだわり
よく褒められること。メニューの正しい品名をほぼ全て言えるのは
凄いね〜って言われます。私だけというわけではないのですが
数人しか覚えてる人はいないです。あとは笑顔と敬語かな〜。
メニューの品名は、人の顔と名前を覚える場合と同じで、
内容と正式品名を併せて覚えるようにしてます。
例えば、「紀州南高梅と湯葉のあんかけうどん」「鶏ちく天ぶっかけうどん」と
いうように。正式品名を知った上での省略言葉だと思うからです。
メニューを省略して覚えてもお客さんに伝わらないから。
よくお客様にお勧めは?ってきかれます。
どんな味?や、どんな饂飩?ときかれるので、
返答に困らないように味見してます。
「ちょっとぴり辛なゆず胡椒」とメニューの説明書きだけでは
お客様に十分に伝わらないし、食べてみて初めてわかることがあるなと。
のらやに入ってわかったことです。
想像だけで難しいものは大体味見をします。マニュアルはありますが、
マニュアル通りだと、「この子そのまま覚えたんやな」と思われちゃうのが嫌で
説明は自分流にアレンジします。実は、以前そのままマニュアル通りで
案内したらボソっと「絶対マニュアル通りやで」って聞こえてしまってショックを
受けたことがありまして。それ以来、少し自分流に崩して答えるようにしてます。

常に邁進!邁進!
新商品が出るたびに、できるだけ頑張って正式品名で覚えるようにしてます。
長い名前はなかなか大変です。毎年変わる期間限定メニューも全て覚えてます。
ただ、自分ルールとして、お客様が間違えて仰った場合は、
もしかするとお客様によってはご自身が訂正されたお気持ちになるかもしれないので
そのまま繰り返しています。例えば、「黒米(くろまい)にぎり」は
3通りくらい読み間違えられています。くろごめ、こくまい、たまにくろまめ等。
色んな読み方があるので間違われた場合は特に修正せずそのままお伝えしてますし、
他には「のら豚(トン)カレーうどん」これも「のら豚(ぶた)カレーうどん」と
よく言われます。饂飩は冷たい、温かいがありますし、食べ方も各種あります。
これどういう饂飩?や、てんぷらって具は何が入ってる?と突然言われた時に、
慌てず即答できるよう準備してます。お客様とのやりとりを元にキッチンに
確認してまた次回に備える。いつも臨機応変の対応が求められるので常にです。

鳥?!面白い色んな問い合わせ
いろんな問い合わせのボールが飛んでくるけど、とりあえず返すようにしてます。
例えば、「この饂飩の蕎麦はないの?」と案外よく言われます。
「うどん屋なので、すいません。蕎麦は置いてないんです、申し訳ございません。
ただ、こちらの「黒うどん」はお蕎麦の様な風味で・・・」と
黒うどんをお勧めします。黒うどんを初めて試食した時は蕎麦?
と思うほど。特に女性にお勧めのメニューです。
ライ麦が入っていてお蕎麦みたいなうどんです。
他には、「ここって昔、鳥飼ってたよね?」と
いう問い合わせもありました。「昔2階があって本いっぱい
置いてましたよね〜?」なども。
「私2年程前に入ったのでちょっとわからないです、
すみません・・・」って答えます。
鳥を飼ってたよねと聞かれたのは実は1人ではなく
2.3人のお客様に聞かれました
入社したての頃はそんな問い合わせも全く返せず
どうしていいかわからずで。
こんな問い合わせ受けたんですけど次回はどうやって
お答えしたらいいですか〜?
って常に聞いてました。今はおかげで返せるようになりました。
経験ですね。(取材中に突然来客が訪れた際、慌てず、
取材陣に「少し席を外しますね。本部はこちらからになります。」と
スムーズにご案内する姿は立派にお店の顔でした。)
お店のアンケートがあるのですが、案内係をしてくれた子
(亜紀ちゃんが担当してた)の
笑顔が良かったですって書いてくれたお客さんがいて
それは本当に嬉しかったですね〜☆

注文はハンディではなく手書きです。
テーブル席で誰が注文したかは雰囲気で覚えます。
誰がどの注文をしたのか4〜8人くらいでも
ほぼ覚えています。ただ、家族連れで両親が家族分をまとめて
注文された場合はさすがに難しいので、分からなくなったり、
覚えきれない場合は、「こちら◎◎うどんです、
どちらのお客様でしょうか?」とお側まで近寄ってたずねます。
何度も言い慣れた文言なので、
すらすらっと考えずともでてくるようになりました。

常連さんとの和み。
働く期間や時間が長ければ、おのずと常連さんがわかります。
このお客様、毎週来てくれる方だなと気づきます。
ご案内する際、大体5時頃に同じ注文、ビールを頼む方がいらっしゃるのですが、
11番の小屋は工場の音がうるさいので、絶対反対側にしてほしいという要望を
以前受けたことがあるので、その方が、来訪された際は、
部屋を配慮してお通ししてます。メニューもいつもと同じと分かってるので
先回りで「ざるうどん2人前と生ビールでよろしいですよね?」と
注文も一緒にとります。またそのお客様はビールの泡にも
こだわりがあり、泡はほとんどいらないくらいなんです。
それも併せて最初にお伝えするようにしてます。
阿吽の呼吸ではないですが、常連さんとの和みです。

お店の看板、案内係
昔は来店されたお客さんをご案内するなんて全くできなかったし、
できると思わなかったです。おうどんを運んだり、お茶出しがメインでしたね。
今は成長してほぼご案内がメインです。お客さんを席までご案内したり、
最後のお会計を預からせて貰ってる。案内係は一番始めにお客さんに
接する仕事です。少し大袈裟にいうと私を見て、お店が判断されちゃう。
大事なこと任されてるなっていつも思います。去年から担当する事になりました。
最初は案の定ぐだぐだで、どこの個室が空席なのかがわからず右往左往。
個室を案内することが多いので戸を開けてみない事には中にお客様が
いらっしゃるかどうかがわからないんですね。空いてるはずと思って案内した
場所にお客さんがいらっしゃって、「入ってる!しまった…」と思い、
「少々お待ち頂いてよろしいですか?(焦)」と案内することも。
主任にフォローして頂いたり、社員さんに「亜紀ならできる!できる!」って
励まされてなんとか乗り切りました。みんなの「大丈夫だよ!」その一言でがんばれました。
今はホワイトボードを活用して、お客様同士がかち合う事は
一気に減ってとてもやり易くなりました。

忙しいときこそ役割分担。
一度に沢山のお客様が来店されたときは役割を分担します。
オールマイティにどこの業務もできる人とできる業務が
限られてる人がいるので、一番効率のいい配置でみんなで協力します。
どのスタッフが小屋のこっち側、あっち側、お膳を運ぶスタッフ、
お茶出しスタッフ、人数によりけりですが、私の場合、
忙しくなってくると案内係に徹します。今では一番得意なのが案内係です。
以前は全部頭で覚えなくちゃいけなかったし、スタッフ間の引継ぎミスで
部屋の重複も少なからずありましたが今は、ホワイトボードが
大活躍して重複も激減し、重宝してます。
(「こちらがそのボードになります〜」と案内係必須の
ホワイトボードをみせてくれました。だれがどこに入っているか、
どこが開いているのかをマグネットが示し使いやすそう!)

2足の草鞋を履く女の子です。
17.18時〜21.22時ぎりぎり迄、学校が終わってすぐアルバイトしてます。
最初は週に2.3日でしたが、慣れてきた頃からもう少し入れそうって思って
「全部の週いけます!毎日いけます」と書いてシフト提出したら、
店長が結構シフトに入れるように調整してくださり、
だいぶと増えました。例えば今年のGWは毎日(!)働きました。
実は体力的にちょっとしんどいときもありました。
でも今年は【わらび餅の切売販売】を店頭で行い、出来立てほやほやの
わらび餅をそのまま販売するという試みをしました。
なんと、その担当を任されたんです!!任命された時は
ちょっと嬉しかったしワクワクしました。
でも反面、どうなっても知らないぞって思ったり。
切り売り販売などイベント的なことを行うのは私自身も初めての試み。
店前に小さな屋台風の小屋を社長自らが作ってくださって、
工場の方そして私の二人体制でした。私が商品を渡したりお会計する役で、
工場の方がわらび餅を切る担当で、切ったばかりのできたてを
そのままお渡しするという形で行いました。呼び込みはもちろん私の役目!
「今さっき炊いたばかりですよ☆」「店内でも販売しておりますが、
こちらは出来立てでお持ち帰り頂けますよ!」って。
自分でも驚くほどすごく楽しかったです。3日間だけの期間限定で、
途中雨天もあり、売上が凄いことにはならなかったですけど。
それでも私自身すごく自信がついたし楽しかった。
任命してくださって本当に感謝してます。

こう見えて、実は私・・・
こうみえて、本来は人見知り。初対面、それもお客様へ向けて
呼び込みをするなんてこと、今迄の自分だと考えられないことです。
でも店頭販売を任せて貰えて凄く自信になりました。
のらやのおかげで接客が大丈夫になりました。
あと、なにより接客に欠かせない笑顔が保てるようになってきました。
笑顔って実は普通にやろうと思っていても自然にできないんです。
慣れと自信がついたのかはわかりませんが、のらやでの仕事を
通じて少しずつ人見知りが治ってきているなと感じます。
学校であれば友達同士ですが、働くとなれば接する関係性が全く違う。
凄く社会経験になります。学校ではかなか教えてくれないことだと思います。
敬語も少しずつ上手になってきました。高校生ですが、
落ち着いて見られるのか、大学生に見えるってよく言われます。
他店の店長さんにも前髪が長かった時は24歳くらいに見えるねって。
さすがにショックでした。だってやっぱり若く見られたいです(笑)。
でも同年代としゃべってる時は、
社員さんに「やっぱり高校生やね〜。」って言われるとホッとします。

振り返ればあっという間の2年間。
年齢層が比較的高い職場なので、当初、のらやに入りたての頃は、
アルバイトで高校生は私を含めて2人。私が一番下。
仕事に慣れるまで大分時間がかかりました。原因は人見知りでした。
人見知りだと、分からない事があってもなかなか声が
かけれなくてヘルプを呼べません。それでも少しずつ、
シフトの事で分からないことがあるので教えてくださいと尋ねたり、
これどうやって持って行ったらいいんですか?と小さなきっかけを
作ることでだんだん打ち解けて仲良くなりました。
最初はやはり全然上手くいかずに、辞めたいなぁと思ったことがあります。
入ってすぐは当たり前ですが、なかなか覚えれず、思うようにいかずに、
みんなに迷惑かけてばかりでした。失敗が続いて、
正直笑えなくなった時は自分でも焦りました。ホールで足を
滑らしてお皿を割ったり、大量のコップを運んでいる最中に、
派手に柱にぶつけて大量に割ってしまった時はひどく凹みました。
みんなからは「大丈夫やで、気にせんとき。怪我がなくてよかったよ。」と
言われても、これだけの数を割ってしまって、お金もかかるし、
お店が回らなくなったらどうしよう?と落ち込みました。
時にオーダーをまちがえたり、おうどんの食べ方の説明に不備があって
後で訂正しに走ったりもしました。お客さんの元に訂正に走るのは
少し勇気がいる事ですが、きちんと説明すればお客さんもちゃんと
分かってくれます。色々と失敗談はありますが、小さな積み重ねが
励みや自信につながり経験になったんだと思います。後輩が入って、
同じ失敗をした時、「あ、自分も昔こんなことあったなぁ」とか。
「私もやったことあるから大丈夫!」と励まします。失敗に遭遇した時、
「この場合はこうすんねんで」というアドバイスにもつながっています。

同年代とまた違うオトナの世界。
アルバイトしたてはそれこそカルチャーショックをうけました。
物事を上手に伝えられない、つまり敬語がうまく話せなかったんです。
今まで友達同士で通用していた会話が通用しなかったんです。
未だに社員さんに「お前何言ってるか分からへんねん(笑)」って
冗談で言われることがあります。お饂飩の食べ方の説明とか
難しかったですね。例えば例を挙げると、お醤油をかけて混ぜて頂く
お饂飩があるのですが、お醤油ってかけすぎると辛くなるじゃないですか、
でもお客様はどれだけかけていいか正直わからない。
なので、「お醤油を確かめながらおかけください。」と
お伝えするようにしてます。でも最初はそれが上手く伝えられず、
「かけすぎたら辛くなるのでご注意ください。」と説明したらお客様に
クスって笑われたりもしました。
あと「お召し上がり下さい。」もなかなか言えなかったです。

のらやでアルバイトできて本当によかった。
まず接客に自信がついたし、敬語も格段に上手くなってきたと思うので、
これから社会に出ていっても通用することが学べて、
のらやで働けてよかったなぁって思います。敬語と接客、そして笑顔。
最初笑顔がほんとになかなかできなくて苦労しました。
パートの方にも、「田淵さんは声も大きいから後は笑顔だけやね、
頑張って☆」ってよく励ましてもらって。ほんとに頑張ってきました。
ひきつりながらも笑顔を作るよう心がけてました。
笑顔はやはり一番大事やと思うので。自然な笑顔がだせるようになってきたのは
やっぱり慣れじゃないですかね。接客もスムーズにできるようになり、
気持ちに余裕が出てきたことで落ち着いて作業できるようになって、
笑顔も自然にできるようになってきた気がします。
キャッチフレーズ
しゃべったらアホキャラばれんでってよくいわれるますね〜♪

記者の目
取材後、アルバイトの達人の取材を始めてきて、
初めて「会えてよかったです」といってくれた亜紀ちゃん。
とても落ち着いていて、最初はにかみ、緊張しながら取材をうけてくれた。
でも話し始めるとはきはきと話し、どんどんと自然に笑顔がこぼれ、
とってもきらきら輝く彼女。取材したのが、夏真っ盛り。
「何かお勧めしてみてください」と無茶ぶりしてみたところ、
躊躇することなく「そうですね、お勧めは、冷たい蛸ぶっかけのお饂飩です。
こちらは風味が爽やかな感じです。スダチがついておりますので、
お味もさっぱりしてます。また蛸は夏バテに効くと聞きますし・・・。」と
スラスラーとお勧めしてくれ、物怖じせずにきちんと接客ができるんだなと思った。
最初入ったときは失敗ばかりで迷惑かけてばかりでもう辞めようかと思ったという。
でも投げ出さず、きちんと前にあるステップをのぼってきた。
最初は自分と同年代の世界から、オトナばかりの世界へ飛び込む事に
かなりの勇気がいったはず。現在は案内役を任されている彼女。
すっと立ち上がり、こちらになりますという言葉遣いだったり、
初歩的な事が身についている。メニューを見せてくれる時も
「こちらが◎◎で・・・」と手をキレイに添えて説明してくれる。
後輩育成も「自分が通ってきた道だから、後輩がミスしてもあ、
私も同じことやったなぁ〜って。私もやったし、大丈夫やからって思うんです。」と
屈託なく笑う。途中来客があったときも動じず、
きちんと「ちょっと席外しますね〜」と一言言って席を立つところなんか、
大人顔負け。すごく板についてる。店舗内は本当にほっこりする空気が漂っていた。
くつろぎと憩いを求めるあなたは是非とものらやに訪れてみてほしい。
もちろんお饂飩もおすすめです!冬のおススメメニューはなんだろう・・・☆
店情情報:http://www.noraya.com/
店舗名:のらや鳳本店
住所:
堺市西区鳳東町6-620-1
座席数:116席
駐車場:30台
定休日:無休(年末年始除く)
電話:072-274-4450