アルバイトの達人
潘 子静さん

潘 子静 (ハン シセイ)さん

年齢:26 歳
出身地:中国 湖北省
勤務先:鳥造 道頓堀本店
仕事内容:ホール接客

老若男女、全国各地、世界各国からの観光客で賑わうミナミの中心地、「ひっかけ橋」の愛称で親しまれ ているにぎやかな戎橋のふもとと言えば、繁華街ミナミの一等地。飲食店の激戦地ともいえるこの場所に、その店はある。
『浪花屋 鳥造 道頓堀本店』。
全国 津々浦々の鳥料理を提供する、知る人ぞ知るこだわりの名店。今回はそこで働く中国人留学生に会ってきました。

達人への10の質問

1. 座右の銘

歩き出してみなければ、こけることすらできない

2. テーマソング

コブクロの「永遠に」

3. 尊敬する人・会いたい人

両親

4. 夢〜10年後は何をしている

家族と一緒に楽しく生活している

5. 自分の好きなところ

毎日元気に生きているところ

6. 印象に残っているワクワクした瞬間

お店のメニューを中国語に翻訳したこと

7. これだけは誰にも負けない

笑顔

8. 感銘を受けた作品

漫画「ワンピース」「ブリーチ」

9. 今はまっていること

ダイエット

10. 同年代の人に一言

バイトも勉強も楽しんでね!

潘 子静さん02

笑売(しょうばい)の達人!潘 子静さん

私の名前は「ハン シセイ」です。ニックネームは「ぱんちゃん」です。今日はありがとうございます!と流暢な日本語で自己紹介をしてくれた。
この度はワクラボ@タウン、アルバイトの達人史上初、海外留学生FROM中国への取材。言葉は大丈夫かな…と少しだけ心配だったが、そんな心配はしていらん!(笑※関西弁)。いざという時は自分が中国語を話せばいいんだ!と意気込んでいたが、取り越し苦労もいいところ。意味がなかった。冒頭の挨拶から美しい日本語を話す彼女。第一印象は15秒で決まるという通り、最初の自己紹介で一気に彼女に引き付けられた。それは美しい言葉だけじゃない。なんとも言えない、優しい表情。そこに必ずあるのは彼女の笑顔。取材を進めて行き、彼女を知れば知るほど確信に近づく何か。
やはりそうか!やはり貴女は…!そう、笑顔! 「笑売(しょうばい)の達人」だ。

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2008年、日本へ

中国で大学を卒業後、日本へ留学をするために1年間日本語を勉強しました。
私の夢は日本で就職し、貿易関係の仕事に就くこと。その夢を叶えるための第一歩として、2008年に日本へやってきました。そして現在、大学院に通い、経済学を学んでいます。 中国での大学時代、中国と日本とロシア、この3カ国の関係について勉強をしていました。そこで中国と日本の関係は切っても切り離せないものだということ、ビジネスにおいては友好且つ共存関係であることを知り、中国と日本を結ぶ架け橋に自分がなれたらと思うようになりました。いつしかそれは日本への憧れともなり、日本での就職を夢見るようになりました。

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鳥造との出会い

日本に来てすぐに始めたアルバイトは、中華料理店でのホールでした。当時、日本語も挨拶ができる程度で、まだまだ不安だったことを覚えています。大学院へ進学が決まってからは引越しをし、アルバイト先に通い難くなったため、そこを辞めて新しいアルバイト先を探すことになりました。 どうやって探せばいいのだろうか?そこからのスタートでした。大学の友達などに教えてもらってインターネットの求人サイトで探していると、ひと際明るいお店を発見。そこに写っている人たち全員が笑顔、笑顔、笑顔で、ぱっとそのページだけが明るく感じたのです。「うわ〜めっちゃ楽しそう♪ここで働きたい!」と思い、ドキドキしながら電話で応募。片言の日本語だったので、すぐに断られるのでは…と不安でした。返事は即答でした。快く、面接に来てくださいと言って下さったんです!そしてすぐに面接してもらい、簡単な受け答えだけで合格!と言われた時は、嬉しかったですが驚きました。後々、何が良かったかと聞いてみると、"笑顔"と言って下さいました。私、自分の好きな所は、「いつも元気でいるところ」で、誰にも負けないと思うことは、「笑顔」だと思っていたので、これは本当に嬉しかったです。

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商売(笑売)のプロ集団

どうして笑顔が合格の理由だったかというと、それは入ってから分かりました。ここは、美味しいお料理を提供するだけのお店ではありません。お客様やスタッフ全員が楽しく元気になるお店なんです。
そこに必要不可欠なのが“笑顔”。鳥造は笑売(商売)のプロ集団。そしてお客様に楽しんで喜んで頂けるなら、積極的にコミュニケーションを取り、おもてなしをしようと心がけているんです。私は笑顔には自信はありましたが、お客様とのコミュニケーションについては、言葉も不安でしたし、何をどう話していいのか分かりませんでした。
そもそも中国では、お店側はお料理を提供するだけ。お客様と話をするなんて絶対にありません。日本と中国の文化の違いには驚きましたが、今ではお客様とのコミュニケーションはとても大事だと思いますし、今では何よりもそれが楽しいと思えるんです!

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言葉、そしておもてなしの接客を学ぶこと

仕事が楽しい!と思えるようになるまでには色々な苦労もありました。それはやはり言葉の壁。大学院ではどうしても同じ中国人留学生といる機会が多くて、ついつい楽な母国語で話してしまうんです。だからなかなか日本語が上達しません。しかし、ここでは逆に日本語しか話さないから、大変ですが日本語の習得にはとても良い環境なんです。分からなければ周りの仲間が優しく教えてくれ、日本のおもてなしの接客というものも学べる。たくさん話をすることで仕事の流れなどを確認することができ、また日本語を覚えられる。そしてどんどん仲間との信頼も深まる、素敵なことばかり。 本当に皆のおかげで私は成長できていると実感し、とても感謝しています。

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観光大都市、大阪なんば。活きる中国語!

鳥造道頓堀本店があるのは、大阪なんばの中心地。日本全国、世界各国からのお客様も多いんです。ここ最近最も多いのは、中国からの観光客です。中国人にとって日本は魅力的な国のひとつなんですよ。
鳥造道頓堀本店でも、たくさんの観光客の皆さんに来て頂きたいという想いから、昨年、英語と中国語のメニューを作ることになったんです。そしてある日突然、店長から「パンちゃん、中国語のメニュー作るんだけど、翻訳できないかな?」とお話がありました。中国語のメニューを作ることは賛成でしたし、絶対に必要!と思っていたのですが、まさか自分が翻訳するなんて考えてもいませんでしたから、ものすごく驚きました。正直、無理でしょ〜と思いましたよ(笑)。でも店長の想いや仲間の期待に応えたい、これもチャンスだ!と思い、翻訳することを決心しました。

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中国語メニュー★あったら良いなをカタチに

翻訳にはみっちり1ヶ月かかりました。まず鳥の部位を日本語でしっかり把握すること、正しい日本語の表現を理解することから始まり、それからやっと中国語への翻訳が始まります。授業やアルバイトの合間に、辞書を引き、インターネットで調べ、キッチンの中国人スタッフにチェックしてもらうなどして何度も試行錯誤し、書き直しました。それはもう大変な大仕事でした。日本人スタッフでも接客できるように、中国語の下に日本語も添え書きしました。そして完成!!印刷された状態のものを見た時、とても感動的でした。店長や周りの仲間も喜んでくれ、引き受けて良かったと、本当に嬉しかったです。私に任せてもらえたことを心から感謝します。

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たくさんの感謝

まず、日本での就職を目指す私を、遠く離れた中国で応援してくれている家族に感謝します。日本へ来て、日本の文化に触れて、自分の未熟さや鍛えなければならないところに気付くことができました。両親も、私にはどんどん外へ出て、色んな体験をし、視野を広げて欲しいと願っているのです。中国は一人っ子政策の影響もあり、子供は皆わがままだと言われています。私もそう思います。しかしそれは外に出てみなければわからないこと。周りの状況を見ながら、相手の考え方を理解しながら話をしなければならないなと気付くことができました。 それに気付くことができたのは、他ならぬ鳥造の仲間のおかげです。ここには指摘し合える風土があり、今の自分に足りていないところ、出来ないことなど、気付かなければ直すこともできなかったことに気づかせてくれる仲間がいます。良いお店を創っていくために、まずは人間力を高め合っている、そんなカンジです。どんなに忙しくて大変でも、皆と一緒に働くのがとても楽しいんです。長く続けられる理由もそこにあります。そんな仲間に伝えたい。アドバイスとサポートをいつもありがとう。

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全国のアルバイトさんに一言

人間にとって幸福なことは、人生が充実していると実感できること。学生である私にとって、今は勉強をすることが最優先。しかし、それだけでは生活は成り立ちません。そこにプラスされるのが、アルバイト=仕事です。勉強も仕事も両立させることは大変なことですが、両立があるからこそ充実した生活があると思います。どちらも楽しめるかどうかは自分次第。どうせするなら楽しい方がいいでしょ!勉強もアルバイトも楽しんで、毎日元気に生きてください!


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記者の目

笑顔がとても素敵で、笑売(商売)のプロが集うこの鳥造というお店に彼女がマッチしている、という観点から、彼女を「笑売の達人!」と命名させて頂いた。しかし、最後の最後まで外し難かったもうひとつの達人名があった。それは、「ありがとう!感謝の達人!」。 今回の取材に対して私たちに対しての感謝、アルバイトの達人に自分を選んでくれた本部の方や店長への感謝、自分を支えてきてくれた仲間への感謝、遠い母国で見守ってくれている家族への感謝、今の自分があるのは、自分に関わってくれている全ての人のおかげだとあらゆる場面で感謝の気持ちを話してくれた。   彼女はとても謙虚で素直な人。そして自分に負けず嫌いで頑張り屋さん。だからこそ周りが喜んでサポートしたくなるのだと思う。彼女のために何かしたくなる人たちの気持ちがよくわかる取材だった。常に前向きで明るい笑顔の彼女と話していると、日本の未来、中国の未来がとても明るく感じた。 そんな素敵なアルバイトさん"ぱんちゃん"がいる鳥造道頓堀本店に一度足を運んでみて下さい。彼女の笑顔に癒され、きっと明日からの活力を得ること間違いなしです!

浪花屋 鳥造 道頓堀本店

住所:大阪市中央区道頓堀1-9-1
ベルスードビル2F
TEL:06-6484-2989  
営業時間:17:00〜翌2:00
(L.O.1:00) HP:http://www.torizo.cc/

 

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